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新築時に必要な地盤調査とは?費用・調査方法・地盤改良など詳しく解説

2022.09.12(Mon)

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家を建てる際には、土地の状態を調べる「地盤調査」を行う必要があります。その結果に応じて地盤改良を行う必要があります。地盤調査は地盤沈下や家が傾くリスクを軽減し、安全に長く暮らせる家を建てるためには欠かせない調査です。調査後に必要になる地盤改良についても詳しく解説します。

目次

  1. 地盤調査とは?
  2. 地盤調査に必要な期間
  3. 地盤調査でかかる料金相場
  4. 地盤調査は必須?
  5. 建築基準法によって義務付けられている
  6. 瑕疵担保保険加入のために必要
  7. 地盤調査3種類の調査方法を解説
  8. スウェーデン式サウンディング試験
  9. 表面波調査
  10. ボーリング調査
  11. 地盤改良の3種類の工法を解説
  12. 表層改良工法
  13. 柱状改良工法
  14. 鋼管杭工法
  15. まとめ

地盤調査とは?

地盤調査とは、建物を建設する前に地盤の状態を確認する調査のことです。
地盤の強度や、硬軟の偏り・土質・地下水位などを調査します。
万が一、地盤調査を行わずに軟弱な土地に住宅を建ててしまうと、地盤沈下や家が傾くなどのリスクが高くなり取り返しのつかない事態になる可能性もあるためです。
安全に暮らせる住宅を建てるためには、地盤調査の結果とともに建物のプランと合わせて最適な構造を検討していきます。

地盤調査に必要な期間

地盤調査は調査方法によって異なるものの、半日から数日程度の調査時間がかかります。
スウェーデン式サウンディング試験の場合は半日から1日程度
表面波調査の場合は半日程度
ボーリング調査の場合は1日から数日程度

地盤調査でかかる料金相場

地盤調査でかかる料金は調査方法によって異なります。
もっとも一般的なスウェーデン式サウンディング試験は5〜10万円程度、「表面波調査」はそれよりもやや高めで、「ボーリング調査」は20〜30万円程度が料金相場です
また、地盤調査の結果に応じて地盤改良工事が必要な場合、追加で50〜100万円程度の費用がかかる可能性もあります。

地盤調査は必須?

地盤調査は費用がかかるため、やりたくないと考える方もいるでしょう。
ただ、地盤調査は義務づけられています。「建築基準法施行令第38条」という法律によって、建物を新たに建てる際には、地盤調査を行わなければならないようになりました。
また、「瑕疵担保保険加入」の条件のひとつにも地盤調査があるため、住宅建設時には必ず実施する必要があります。
なぜ地盤調査が必須とされているのか、法律面・保険面から解説します。

建築基準法によって義務付けられている

建物を建築する際には、地盤調査が法律上義務付けられています。 地盤調査を義務付ける法律は「建築基準法」とその「施行令」です。
従前の建築基準法は地盤調査を義務付けていませんでしたが、2000年に改正されて地盤調査が義務付けられるようになりました。阪神淡路大震災によって甚大な被害が発生したことへの反省にもとづく対応です。
地盤調査を義務付ける法律は、建築基準法施行令38条と93条です。
建築基準法は自身の住宅の安全はもちろん、周辺の建物や道路などの安全確保のためにも必ず守らなくてはならない法律です。
「お金をかけたくないから」と自己判断で地盤調査を行わないことはできません。

瑕疵担保保険加入のために必要

「瑕疵担保保険」加入のためにも、地盤調査が必要です。
瑕疵担保保険はこの際にかかる修理費用などを保証してもらえる制度です。
施工会社にかかる負担を減らすためにも、地盤調査を実施し瑕疵担保保険に加入するのが一般的とされています。

地盤調査3種類の調査方法を解説

地盤調査には3種類の方法があります。
スウェーデン式サウンディング試験
表面波調査
ボーリング調査
それぞれどのような調査方法なのか、どれだけの費用・調査期間がかかるのか解説します。

スウェーデン式サウンディング試験

スウェーデン式サウンディング試験は、一般住宅で用いられることの多い、もっとも主流な調査方法です。
先端がスクリュー状になった鉄のロッドに5kgから最大100kgまでのおもりを取り付けて、その重さだけでどの程度沈むのかを測っていきスクリューの回転に対する土の抵抗を調べ、地盤の状況を把握する調査方法で回転数やおもりの重量から、地盤の強度を調べます。
ロッドがスムーズに沈んでいった場合は地盤が軟弱で、沈むのに時間がかかった場合は地盤が硬いと判断されます。
戸建て住宅の場合は、住宅の四隅と中心部の計5箇所で調査することが一般的で半日程で完了します。
スクリューウエイト貫入試験のメリットは、ほかの調査と比べて費用が安いこと。

表面波調査

表面波調査は、スウェーデン式サウンディング試験と同様、戸建て住宅建設時に採用される調査方法です。
地面をゆらして、その“ゆれ”の伝わる速さにより、地盤の硬軟を判断します。 データの変化から、地層の境界を読み取り、各層に支持力がどのくらいあるのかを判断します
調査スペースが狭く、敷地内の複数箇所で調査が可能です。
表面波調査は地中10m程度の調査をでき、スウェーデン式サウンディング試験に次いで安く調査を行えます。

ボーリング調査

ボーリング調査は地面に円筒形状の孔をあけて、一般的に深さ1mごとに標準貫入試験(N値という強度の計測)を実施して土のサンプルを採取します。これによって、掘っている部分の土質や強度が判断できるというわけです。
スウェーデン式サウンディング試験と比べると地層の状態も調査でき、より明確な結果が出ますが、費用が20〜30万円程かかるというデメリットがあります。
そのため、一般住宅の地盤調査で用いられることはあまりなく、規模の大きい建物やマンション建設時に採用されます。

地盤改良の3種類の工法を解説

地盤調査によって地盤が軟弱であると判断された場合、地盤改良工事を行う必要があります。

地盤改良の工法は3種類です。

表層改良工法
柱状改良工法
鋼管杭工法

表層改良工法

表層改良工法は、軟弱地盤の範囲があまり深くない(GL-2mまで)場合に採用される工法です。
建物基礎の下にある地表面全体を1~2m程度まで掘り起こし、セメント系固化材を加えて均一にかき混ぜて締め固めて、地盤強化と沈下抑制を図ります。
バックホーを使用するため、狭小地でも施工でき、さまざまな土質・地盤に適用できます。
地盤状況・攪拌状況を目視で確認できる為、作業効率が高く、工期も短くなり、地盤改良の費用を抑えることができます。

柱状改良工法

2~8m程度までの軟弱地盤を対象とし、直径0.4m~1.2mの円柱状の改良杭を基礎下に打設し、建物荷重を支持する地盤改良工法です。7~8mまでの深度では他工法よりも低コストとなりますが、最大で12mまで改良することができます。
施工時の騒音や振動が小さく、小口径鋼管杭工法に比べると費用が安い点がメリットです。有機質の多い地盤では固化が難しい点がデメリットです。
施工機械は小型から大型まであるため、さまざまな現場状況に対応可能ですが、4m以下の狭小地では施工ができません。
もっとも一般的な工法なので、多くの地盤業者で取扱われていますが、シンプルな工法であるがゆえに施工業者の経験値や、技術の差が出やすく、沈下事故発生率が高い工法でもあります。

鋼管杭工法

鋼管杭は、建物を建てる場所の地盤が軟弱な場合に、地盤が建物の重さをしっかり支えるようにするために地中に打ち込む鋼製の杭を指します。
鋼管杭を地中深くに打ち込むことから、鋼管杭工法と呼ばれています。
鋼管杭の長さを決める時、先端の支持基盤は、N値15以上という頑丈な地盤(強固地盤)が2m以上連続していなければなりません。
鋼管杭工法は、もともとはビルなど大型の建物を建設するための工法で、それを戸建住宅に応用した方法です。
鋼管杭工法は、地下30m程まで対応できるという特徴で地盤に直径60cm程の穴を開け鋼管で補強する工法です。

まとめ

回は住宅建築時に欠かせない地盤調査について解説しました。

地盤調査は安全に長く暮らせる家づくりをするために必要な調査です。

万が一、地盤調査を行わずに建築した場合、頑丈な家を建てても地盤沈下や傾きなどが発生してしまう危険性があります。

安心して暮らせる家にするためにも、地盤調査を必ず行うようにしましょう。

地盤調査について疑問点・不安点がある場合は、まずは工務店などに相談してみてください。
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