マンションに住んでいる多くの人が気になるのが騒音の問題でしょう。二重床にすれば足音や生活音を防ぐのに効果的だと言われることも多いようです。しかし、必ずしもそうとは限らないです。二重床が具体的にどのような構造をしていて、どんなメリット・デメリットがあるのかについて詳しく説明します。
暮らしの騒音トラブル
マンションに発生したトラブルで最も多くを占めたのは居住者間の行為、マナーをめぐるものです。その具体的な内容としては生活音が 最も多い結果でした。マンション暮らしでのトラブルとして、最も多いのは「騒音」なのです。
比較的小さな音で、スプーンなどの軽い物を落としたり、イスを引いたりしたときに発生する音(軽量床衝撃音)や、子どもが飛び跳ねる音(重量床衝撃音)などは、建物の構造によっては大きな音になって下まで響いてしまいます。わざと大きな音を出しているわけではなくても、生活音は日常的に聞こえる音ですから当事者にとっては深刻な問題です。
比較的小さな音で、スプーンなどの軽い物を落としたり、イスを引いたりしたときに発生する音(軽量床衝撃音)や、子どもが飛び跳ねる音(重量床衝撃音)などは、建物の構造によっては大きな音になって下まで響いてしまいます。わざと大きな音を出しているわけではなくても、生活音は日常的に聞こえる音ですから当事者にとっては深刻な問題です。
重量床衝撃音
子どもが飛び跳ねたり、椅子を動かしたときなどに、「ドスン」「ガタン」と大きく下の階に伝わる鈍くて低い音のことは「重量床衝撃音」と言われます。床衝撃音は、建物の構造をはじめ、床の材質などによって伝わりやすさが違ってきます。コンクリートのようなの材質が固くて重いほど遮音性能は高くなり、マンションでは床のコンクリートスラブの厚みに比例し重量床衝撃音は伝わりにくくなり、遮音性が高いです。
床の遮音性の高さを示す指標として「遮音等級」があり、これを「L値」という数値で表します。L値は小さいほど性能が高く、床衝撃音が伝わりにくいという意味です。「L-40」は、上の階の物音がかすかに聞こえますが気にならない程度の性能と言えます。「L-50」では、上の階で人が歩いたり椅子を引いたりする音が聞こえるなど、生活している様子がわかる程度の性能です。また、重量床衝撃音に対する遮音等級を示すL値は、「Heavy-Weight(重量)」の頭文字をとって「LH-40」や「LH-50」のように表します。
床の遮音性の高さを示す指標として「遮音等級」があり、これを「L値」という数値で表します。L値は小さいほど性能が高く、床衝撃音が伝わりにくいという意味です。「L-40」は、上の階の物音がかすかに聞こえますが気にならない程度の性能と言えます。「L-50」では、上の階で人が歩いたり椅子を引いたりする音が聞こえるなど、生活している様子がわかる程度の性能です。また、重量床衝撃音に対する遮音等級を示すL値は、「Heavy-Weight(重量)」の頭文字をとって「LH-40」や「LH-50」のように表します。
軽量床衝撃音
スプーンなどを床に落として「コツン」といったり、スリッパで歩いて「パタパタ」するように、比較的軽めで高音域の音を床衝撃音の中でも「軽量床衝撃音」と呼びます。軽量床衝撃音に対する遮音性能は、床の表面に吸音性が高い材質のものが使われているほど優れていて軽量床衝撃音(LL)の遮音性能は床の構造や表面仕上げによって変わります。
構造は直床よりも二重床、仕上げ材はフローリングや石貼りよりもカーペットや畳のように吸音性が高いものほど性能は高くなりまた、軽量床衝撃音の遮音性能は床の構造によっても変わります。直床よりも、二重床になっているほうが遮音性能が高くなるのです。遮音等級を示すL値は「Light-Weight(軽量)」の頭文字をとって「LL-40」や「LL-50」のように表します。
このように、重量床衝撃音と軽量床衝撃音では、遮音性能を高くするためのポイントが異なります。建物の構造や材質によって、聞こえやすい音と聞こえにくい音があるということです。軽量床衝撃音を伝えにくくするには、「二重床工法」が有効です。
構造は直床よりも二重床、仕上げ材はフローリングや石貼りよりもカーペットや畳のように吸音性が高いものほど性能は高くなりまた、軽量床衝撃音の遮音性能は床の構造によっても変わります。直床よりも、二重床になっているほうが遮音性能が高くなるのです。遮音等級を示すL値は「Light-Weight(軽量)」の頭文字をとって「LL-40」や「LL-50」のように表します。
このように、重量床衝撃音と軽量床衝撃音では、遮音性能を高くするためのポイントが異なります。建物の構造や材質によって、聞こえやすい音と聞こえにくい音があるということです。軽量床衝撃音を伝えにくくするには、「二重床工法」が有効です。
二重床と直床との違い
マンションでは、コンクリートスラブの上に床材(直床工法)などを用いて作り、床を仕上げます。「二重床工法」は、コンクリートスラブの上に防振ゴムでできた支柱を立てることによって、土台から離して床を作る工法です。コンクリート部分と床部分の間に空間ができることで、床が二重構造になるのです。
二重床の構造にすることで、軽量床衝撃音は伝わりにくくなり、重量床衝撃音については、二重床かどうかは関係なくコンクリートスラブ自体の厚みによって遮音性能が変化します。建物の土台のコンクリートスラブに十分な厚みを持たせた上で二重床工法を施すことにより、重量床衝撃音と軽量床衝撃音の両方を抑えることができるようになります。
また、コンクリートスラブの上に、フローリングなどの床材を直接張る施工方法を「直床工法」と呼びます。直床工法では、コンクリートと床の間に空間ができません。最近の床材の中にはゴムが貼ってある素材で「LL-40」を確保できるものがいろいろあるため一概には言えませんが、一般的には二重直床工法のほうが直床工法よりも軽量床衝撃音の遮音性を確保しやすい傾向があります。
一方、重量床衝撃音については、コンクリートスラブの厚さで遮音性能が決まるため、どちらの工法でも違いはありません。
二重床の構造にすることで、軽量床衝撃音は伝わりにくくなり、重量床衝撃音については、二重床かどうかは関係なくコンクリートスラブ自体の厚みによって遮音性能が変化します。建物の土台のコンクリートスラブに十分な厚みを持たせた上で二重床工法を施すことにより、重量床衝撃音と軽量床衝撃音の両方を抑えることができるようになります。
また、コンクリートスラブの上に、フローリングなどの床材を直接張る施工方法を「直床工法」と呼びます。直床工法では、コンクリートと床の間に空間ができません。最近の床材の中にはゴムが貼ってある素材で「LL-40」を確保できるものがいろいろあるため一概には言えませんが、一般的には二重直床工法のほうが直床工法よりも軽量床衝撃音の遮音性を確保しやすい傾向があります。
一方、重量床衝撃音については、コンクリートスラブの厚さで遮音性能が決まるため、どちらの工法でも違いはありません。
二重床のメリットとデメリット
二重床は、コンクリートの基礎部分と床の仕上げ材との間に空間を設けた工法です。リフォームの時に効果を発揮します。たとえばキッチンの位置を変えたい場合やガスのコンセントを増設したい場合など、給排水管やガス管などを通せます。配管設備のメンテナンスや水回りの移動に伴う配管工事がしやすいといったメリットがあります。ただし、必要な建材や作業工程が増えることなどから、直床よりもコストは高めです。二重床は比較的新しい工法です。
二重床においては、軽量床衝撃音は伝わりにくくなります。ただ、二重床では「太鼓現象」と言われる問題が起こることがあるため注意が必要です。子どもが走り回ったときなどに響く重量床衝撃音は、コンクリートの基礎部分が震えることで伝わります。床下に空間のある二重床でそのような衝撃があると、太鼓を叩いたときと同じように反対側、つまり階下の天井に衝撃音が伝わってしまいます。
また、二重床は土台よりも内装を高くしているため、その分だけ天井が低くなります。もともと直床だった物件を二重床にリフォームしている場合には、天井の高さに注意したほうがよいでしょう。
二重床においては、軽量床衝撃音は伝わりにくくなります。ただ、二重床では「太鼓現象」と言われる問題が起こることがあるため注意が必要です。子どもが走り回ったときなどに響く重量床衝撃音は、コンクリートの基礎部分が震えることで伝わります。床下に空間のある二重床でそのような衝撃があると、太鼓を叩いたときと同じように反対側、つまり階下の天井に衝撃音が伝わってしまいます。
また、二重床は土台よりも内装を高くしているため、その分だけ天井が低くなります。もともと直床だった物件を二重床にリフォームしている場合には、天井の高さに注意したほうがよいでしょう。
まとめ
マンションにおいては騒音で悩まされることも多く、快適に暮らしていくために、騒音対策は必要です。二重床か直床かといった工法の他に、コンクリートスラブの種類や厚さ、床材などさまざまな要素が遮音性に関係してきます。マンション選びの際には、建物の構造や床材などをしっかりとチェックしましょう。