
住宅地に隣接した保育園で近隣からうるさいとクレームがくるなど、保育環境から生まれる騒音問題が多く話題になっています。また、近隣への騒音問題以外にも保育園・幼稚園の室内側の反響音の問題も多くなっています。今回は保育園・幼稚園に関わる騒音対策について考えていきます。
子供の声がストレスになる?
生きている中では様々な種類の音が耳に入ってきます。声などの空気音、電車などの振動が起こす振動音などです。人間の耳には音に敏感な周波数帯が存在します。人間が一番大きく聞こえる周波数は2,000Hz以上の音です。簡単に言うと赤ちゃんの泣き声がその周波数帯にあたります。赤ちゃんの泣き声のような甲高い音を人間が最もストレスになるというのは赤ちゃんが親に危険から身を守るための手段として理にかなっています。成人の声(男女)の周波数帯は500Hz~1,000Hzと言われているので、赤ちゃんの泣き声が特徴的なのがよくわかります。
保育園や幼稚園の騒音対策
保育園や幼稚園がある場所はいろいろで住宅街やオフィス街など場所によっていろいろな騒音対策があります。住宅地にある場合は近隣住宅との間に防音壁を建てるケースやオフィス街にある場合は下階への振動を抑えるため、浮き床にしているケースなどの騒音対策もあります。保育園や幼稚園の場合、騒音対策は一時的な対策ではなく恒久的となるため高額な費用がかかってしまい、周りの環境を考えると対策を講じているところも多いでしょう。しかし、近隣からのクレームになり易い音漏れに関しては意識が行きやすいが、園児や保育士さんがいる室内側の音への意識はまだまだ低いのが現状です。
室内の騒音問題
音環境改善は園庭への騒音対策だけではなく、室内にいる園児や保育士さんへの対策も大切です。上記でも述べたように園児の声は人間の耳が敏感な周波数帯です。その敏感な声(音)に1日何時間もさらされている保育士さんや近隣の住人の耳へのストレスも間違いなく存在します。室外への騒音対策も必要だが、室内への防音対策も併せて行う必要を強く感じます。子供を預かる施設として音環境への配慮もこれからは必要になっていきます。またその音環境への配慮が他園との差別化となり、より良い保育園・幼稚園作りによいサイクルが生まれてくればよいと思います。
室内反響音への対策
室内の音が過度に反響する原因は室内に吸音する素材が少なくなってきたからです。建築時に床(木質フローリング)・壁・天井の石膏ボードなど仕上げに吸音性能が無いものが使用している為その室内には過度な反響音が残ってしまいます。過度な反響音が残っている場合、室内の面積・容積に応じて吸音材をを増やすことにより室内の反響音を低減することができます。音を反射し易い壁に吸音パネルを貼ることによってその壁自体が防音対策へと変わります。
そして、窓なども音の反射が強いものが広く使われてしまうと反響音が残ってしまう為窓は二重サッシを取り付けることをお勧めします。
そして、窓なども音の反射が強いものが広く使われてしまうと反響音が残ってしまう為窓は二重サッシを取り付けることをお勧めします。
園庭の騒音問題
保育園・幼稚園の近隣居住者には、園児が楽器音を発生するなどの騒音や、遊ぶ際に園庭や屋外で発する声は悲鳴(最大70デシベル)に似て直接周囲に広がるため、騒音により精神的苦痛を被ったとして訴えられたケースもあります。そして保護者の立ち話や運動会・お祭りによく使用される拡声器やスピーカの音、施設内での放送設備を使った職員の呼び出しなどの放送音も近隣の苦情や対応策の要望は、多く寄せられています。
園庭への騒音対策
園庭や屋上などの屋外の音は、直接周囲に広がるため、園庭を道路や川など住宅がない方向や窓などの開口部が少ないところに配置することも効果的です。そして、一人の子供の声は大きくなくても、子供が集まれば当然音は大きくなります。子供の遊び場を分散することや、時間帯を決める事も一つの方法です。
さらに、防音と目隠しを目的として防音壁を設置する方法があります。防音壁は防音効果がえられると共に音、プライバシー、砂埃、においなどに配慮していることがわかります。
さらに、防音と目隠しを目的として防音壁を設置する方法があります。防音壁は防音効果がえられると共に音、プライバシー、砂埃、においなどに配慮していることがわかります。
まとめ
このような問題は、どちらかが一方的に責めたり我慢するのではなく、お互いの立場を尊重しながら根気よく話し合いを続け、着地点を探っていくことが必要になります。
子どもたちを保育時間中にずっと静かでいさせることも、近隣住民が引っ越すことも現実的ではない以上、解決のために一番必要なのは、双方の歩み寄りでないでしょうか。
子どもは未来を担う宝。その大切な子どもたちを、地域の人々みんなで協力しあいながら温かい目で見守り、育てていきたいものです。
子どもたちを保育時間中にずっと静かでいさせることも、近隣住民が引っ越すことも現実的ではない以上、解決のために一番必要なのは、双方の歩み寄りでないでしょうか。
子どもは未来を担う宝。その大切な子どもたちを、地域の人々みんなで協力しあいながら温かい目で見守り、育てていきたいものです。